こんにちは、さかのです。
『シンにシンプルな人生』Part4です。今回は時間の捉え方について。
シンプルに生きるとは、今日この一日、今この一瞬に全意識を集中させること。
そのためには、過去のモヤモヤや未来への不安を整理していくことが不可欠です。
「昔あったことが未だに引っ掛かってる」「5年後の自分のことを考えるといたたまれなくなる」
このような状態では、今に集中することなど不可能です。
過去と未来、それぞれの整理の仕方を見ていきましょう。
◯過去のモヤモヤの整理
子供の頃にいじめに会った…
親から何気なく言われたあの言葉が胸に刺さったまま…
悪気なくあの人を傷つけて一生ものの後悔を抱えている…
こうした過去のモヤモヤ・トラウマを失くしていく方法は、大きく2つあります。
①過去の自分が何をしたかったのか・どうして欲しかったのかを思い出す
人を傷つけてしまった後悔であれば、その時自分はどんなつもりで言葉をかけた?
傷つけないことはできた?どうしようもない状況じゃなかったか?
人に傷つけられてしまった後悔であれば、自分の何が傷つけられた?
代わりにどんな言葉をかけてほしかった?何をしてほしかった?
ポイントは、今の自分自身が昔の自分に思いを聴いてあげること。
自分の過去を消化できるのは、他ならぬ今の自分自身なのです。
②過去の原因ではなく、今の目的を考える
「昔いじめられたから、人付き合いが苦手になった」
「親が怒りっぽい人だったから、人の顔色を気にするようになった」
こうした考え方は、過去を原因とするものです。
確かに話の筋は通っていて間違いとは言い切れませんが、これではいつまでも同じ人生が続いていくことになります。しかも子供の頃という、自分で選べないことばかりの時期に起きたことがその後の人生を決定づけることになってしまいます。
そうではなく、今の目的を考えましょう。どういうことか、先ほどの例えでいうと、
「人付き合いが苦手でいる」「人の顔色をうかがう」目的を考えよう、ということです。
答えは人それぞれですが、「人付き合いを狭く・浅くすればするほど傷つかなくて済む」「人に合わせておけば自分が責任を取らずに済む」などが挙げられるでしょうか。
人間は基本的に自分にメリットがあることしか選択しません。自分では不満があると思っているような現状でも、どこかにどの不満以上のメリットを感じているからその選択を取っているのです。
過去の原因は変えられなくても、今の目的は変えていけます。過去から解放され、今を変えていきたいときは、自分の目的を見つめてみましょう。
◯未来の不安の整理
次に未来への不安の整理です。過去のモヤモヤが「昔起きた出来事が自分の中で残っている」イメージならば、未来の不安は「起きるか分からないことが今の自分を怖がらせている」イメージでしょうか。
こちらも対処法は大きく2つあります。
①未来の不確定要素を可能な限り減らす
未来が不安なのは、「こんな嫌なことがこの先起こるかもしれない」という恐れがあるからです。
要は、分からない=怖いのです。ならば、未来が分かれば恐れは減らしていけます。
未来を確定させていくにはどうすればいいか?現状を固めていくことです。未来は現在の延長線上にあります。現在を自分の納得のいくように固めていけば、そこからつながる未来にも確信が持てるようになります。
未来を恐れる人は、現状に自信が持てていない人です。自信が持てない「今」の延長線上にあるのが未来だからこそ、過剰にネガティブなイメージを持ち、恐れるのです。
自分のやりたいことは何か、仕事は何をするか、どんな人と関わるかなど、自分の心に聴きながら一つ一つ見直していきます。
その先により自分らしい現在が待っており、その延長線上に確信できる未来が待っています。
②課題を限定する
①に取り組んだうえで、想定する必要がある未来/必要ない未来に分けていきます。
ポイントは2つ。自分自身の未来のことかどうか・自分が干渉できる未来かどうかです。
例えば自分の親や子どもの未来を心配したところで、自分にはどうしようもできません。
もちろん心配して何かしらの声がけ・働きかけはできるでしょうが、あくまで他者の未来です。
その人自身が1番どうこうできる未来ですし、何よりその結果や責任はその人自身が負います。
なので自分も、自分自身の未来を気にかけその結果や責任を納得して負えるようにしていけばいいのです。
加えて自分自身の未来であっても、自分が干渉できないような、完全に外的要因によるものは想像しても仕方ありません。
「仕事で契約取れるかなあ」「恋人できるかなあ」などです。そのための努力は自分次第ですが、「契約してくれるかどうか」「恋人になってくれるかどうか」は100%相手次第です。
そこを自分でどうこうしようとしたり、不安がっていても何も変わらず恐怖心ばかり増していきます。
自分次第の努力の部分にのみフォーカスした方が、不安もなくなりますし結果もついてきやすくなるでしょう。
◯まとめ
この記事を書いたのは2024年の12/23、年の瀬真っ只中ですが、まだ来年のことはほとんど意識の中にありません。それだけ今日この日、今この瞬間に自分が集中できているなと感じます。
過去を振り返るのは、そこから何かを学び取ったり懐かしんだりする時だけ。
未来を想像するのは、夢や目標を立てたり現在地を確認する時だけ。
過去も未来も今次第で捉え方はいくらでも変化する。だから今に集中する。
それがシンプルに生きるうえで何より大切だと思います。