テレビを見ていると、「この芸能人嫌いだな」「なぜか鼻につくな」と感じる瞬間ありますよね。
別に芸能人じゃなくてもいいのですが、人を嫌いになったときや悪いところが目につくのは、何かのサインだと思います。それが自分を知ることのヒントになるんじゃないか、という回です。
①自分のコンプレックスが明らかになる
実名を出すと誹謗中傷になりかねないので控えますが、僕の場合は幼少期や学生時代に暗い過去を抱え、社会で生きていくのに苦労しそうな背景・性格をもったような人が、ブレイクして人気者になるパターンが嫌でした。
「うまく社会に適応したな。無理しちゃって」
「たまたま素の性格を受け入れてくれる人が周りにいて良かったねえ」
などと、ひがんでいました。
なぜそんな思考・感情になるかというと、
・自分の暗い過去にコンプレックスがある
・過去の経験を元にできた自分の暗い性格にコンプレックスがある
・かといって前を向いて今を生きようとするわけでもなければ、性格を明るくしようとしたりありのままの性格を受け入れるための努力をするわけでもない ←ここに最も苦しみ・ストレスを抱えている
自分が抱えているコンプレックスと近いものを抱えていそうに見える人が、そのコンプレックスに真っ向から挑んでいったり、個性として受け入れて活かしていくところを目の当たりにする。
それは人にとって自身のコンプレックスを刺激されることも含めて、無力感・停滞感・焦燥感を駆られる存在です。
だからこそ反射的にその人を嫌いになり、遠ざけたり攻撃することで自分のセルフイメージを守ろうとするのですね。
ですが、自分のコンプレックスを知ることはとても大切です。
向き合わないことにはずっと心の奥でモヤモヤが残ったままですし、成長する機会も向き合うことで生まれます。
嫌いな芸能人がテレビに映ると不快な気持ちになるでしょうが、「なんでこの人を嫌いになるんだろう?」と考えてみると、ウニのようにトゲの中には美味しい身が入っているかもしれません。
②自分の価値観が明らかになる
個人的にこちらはお笑い芸人が分かりやすいんじゃないかなと思います。要は「どんなお笑いが好きか」=価値観の反映でもあるなと思うのです。
誰も傷つかないお笑いが好きなのか、みんなが思っているけど言いづらいことをネタにするお笑いが好きなのか、社会風刺っぽいお笑いが好きなのか…
アーティストとかもそうですけど、その人が好きな背景には単に「ネタが好き」「曲が好き」他に、その人の世界観や考え方、人柄に惹かれているということがあると思います。
そしてなぜ惹かれるかというと、あなたの中にある価値観に反応しているから。
要は好き/嫌いという反応の裏には、必ず価値観が隠れている、ということです。
①のコンプレックスと同じですが、「なぜ嫌いなんだろう?」「なぜ好きなんだろう?」を考えると、自分が大切にしている価値観を見つけられそうですね。
◯まとめ
「嫌いな芸能人」をテーマに書きましたが、今回の内容は何に対しても言えることです。
人間の思考・感情・行動という「反応」の裏には、必ず「価値観」「セルフイメージ」が反映されている。
生活の全てが自分を知るための手がかり、ということですね。